固結(読み)こけつ

精選版 日本国語大辞典 「固結」の意味・読み・例文・類語

こ‐けつ【固結】

〘名〙
① 変化しない固い状態であること。また、気体液体固体になること。
解体新書(1774)一「凡一身可格致者二矣。一則固結而可撮。一則流動而不撮」
② かたく結ばれること。人の気持をしっかり固めること。
※新聞雑誌‐四〇号附録・明治五年(1872)四月民心に固結するもの数千年を経て消せす」 〔張衡‐東京賦〕

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デジタル大辞泉 「固結」の意味・読み・例文・類語

こ‐けつ【固結】

[名](スル)固まること。また、固く結びつけること。
臣下勇武を―して」〈田口日本開化小史
[類語]固まる凝固する凝結する固化する膠化こうかするこごる強張る固める踏み固める地固めする凝り固まる根締め

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普及版 字通 「固結」の読み・字形・画数・意味

【固結】こけつ

かたく結ぶ。〔礼記、檀弓下〕(いやし)くも禮義忠信愨(せいかく)の心無くして、以て之れに(のぞ)まば、之れを固結すと雖も、民其れ解けざらんや。

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岩石学辞典 「固結」の解説

固結

堆積物粒子が互いに圧縮され再調整されて,さらに緻密な堆積岩に変化する作用[Van Hise : 1896].

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