北西州(読み)ほくせい(その他表記)North-West

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北西州」の意味・わかりやすい解説

北西〔州〕
ほくせい
North-West

南アフリカ共和国北部の州。州都マフィケング。1994年トランスバール州の一部とケープ州の一部を合わせて新設された。北と北西でボツワナに接する。アフリカ南部の比較的平坦な内陸高地草原(ハイベルト)にあり,北は間欠河川モロポ川,南はバール川によってかぎられる。ほとんどがサバナと有刺植物の草原で,南部には塩湖がある。夏は暑く,年間降水量は約 500mm。黒人が人口の 9割以上を占め,そのほとんどがツワナ語を話す。白人は 1割未満で,おもにアフリカーンス語を用いる。州全域でトウモロコシラッカセイが,北東部でタバコ,コムギ,柑橘類が栽培され,ウシヒツジの大規模な放牧も行なわれる。ウィットウォーターズランド西部を構成し,クレルクスドルプ金鉱を有するなど鉱業も盛んで,ダイヤモンド,クロム鉄鉱,プラチナ,ウランなどを産出する。中心都市はクレルクスドルプとポチェフストルームで,ポチェフストルームには大学がある。面積 11万6320km2。人口 337万4200(2006推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「北西州」の意味・わかりやすい解説

北西州
ほくせいしゅう
North-West

南アフリカ共和国北部の州。1993年末の暫定憲法の成立により、従来の4州が9州に再編されたのに伴い、旧トランスバール州の西部と旧ケープ州の北部が合併して北西州となった。旧ボプタツワナ・ホームランドを含む。面積11万6320平方キロメートル、人口335万2000、うち黒人300万8000、白人27万2000、カラード混血)6万1000、インド人1万1000(1996)。都市化率は31.6%と低い。州都はマフィケン。南アGDP(国内総生産)に占める同州の割合は6.9%と低い。主要産業は鉱業、商業、製造業、農業の順となっている。1人当りの所得は6428ラント(1994)と全国平均9461ラントを下回っている。

[林 晃史]

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