法則の辞典 「フントの法則」の解説 フントの法則【Hund's rule】 原子のエネルギー準位に関する三法則. 第一法則:同じ電子配列から生じる状態の中では,多重度の大きいものほど安定となる. 第二法則:同じ電子配列で同じ多重度をもつ状態の中では,軌道角運動量の大きいものほど安定となる. 第三法則:微細構造の中で外殻電子が半分以下しか満たされていない場合は,全角運動量の量子数が小さいものほど安定となるが,半分以上電子が充てんしているときは,全角運動量量子数の大きいものほど安定となる. フントの規則*はこれをエネルギー準位の面からまとめたものに他ならない. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報