ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フーシュン特別市」の意味・わかりやすい解説 フーシュン(撫順)〔特別市〕フーシュンFushun 中国東北地方,リヤオニン (遼寧) 省東部にある鉱工業都市。省轄市で4市区と2県,1自治県から成る。市区はチャンパイ (長白) 山地西麓にあり,大規模なフーシュン炭鉱で世界的に有名。旧市街はフン (渾) 河の北岸にあり,唐代から交通,軍事の要衝で,清代には商業でにぎわった。 20世紀初め南岸に炭田が開かれ,日露戦争後は炭鉱都市として急速に発展。人民共和国成立後は製鋼,機械,オイルシェールからの製油や石油化学工業が発展している。東郊に出力3万 2000kWのターフオファンダムがある。市内には炭鉱で酷使,虐殺された労働者の遺骨が累積している「万人坑」の跡や,1932年日本軍が市民を虐殺した事件をとどめる平頂山殉難遺骨館があり,またシェンヤン (瀋陽) 部隊の兵士であった英雄雷鋒の記念館がある。チンユワン (清原) 県とシンピン (新賓) マン (満) 族自治県はチャンパイ山地にあって,農業と林業が行われる。人口 224万 5750,うち市区人口 138万 8011 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by