日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブハースカラ」の意味・わかりやすい解説 ブハースカラぶはーすからBhāskara インドの科学者。バースカラと表記されるほうが多く、同名の2人がいるため、1世、2世と区別している。バースカラ1世は7世紀の天文学者である。より有名なのはバースカラ2世(1114―?)で、数学と天文学で大きな業績を残した。1150年ごろ、数学と天文学の書『シッダーンタシロマニ』を著した。前後編からなり、前編の『リーラーバーティー』と『ビージャガニタ』はそれまでのインドの数学を集大成したもので、インド数学の最高峰を示した。後編は天文学を扱っている。[栗原 裕] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例