ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラバム」の意味・わかりやすい解説
ブラバム
Brabham, Sir Jack
[没]2014.5.19. ゴールドコースト
オーストラリアのレーシングドライバー,エンジニア。本名 Sir John Arthur Brabham。第2次世界大戦中にオーストラリア空軍に入り,除隊後の 1946年にレーシングカー・コンストラクターとなった。1946~52年に母国で小型車のミジェット・レースを経験したのち,1955年にイギリスに渡り,クーパーチームのドライバーとして F1グランプリレース(GPレース)に初出場した。同チームで 1959,1960年にワールドチャンピオンに輝いた。1961年に自身のグランプリカーを製作するためクーパーを離れた。1966年,F1史上初めて,みずからの名を冠した車でワールドチャンピオンのタイトルを獲得した。さらに 1966,1967年に車の製作者に与えられるコンストラクターズチャンピオンに輝いた。1970年に引退。F1GPレースに通算 126試合出場,優勝 14回,ワールドチャンピオン 3回。現役を引退したのち,レースのマネジメントと製作を精力的に行なった。1967年大英帝国四等勲功章 OBEを受章,1979年にナイトの称号を授与された。1990年国際モータースポーツ殿堂入りを果たした。
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