最新 地学事典 「ブリソ石」の解説
ブリソせき
ブリソ石
britholite-(Ce)
リン灰石上族,ブリソ石族の鉱物の一種。化学組成(Ce, Ca, Na)5[(Si, P)O4]3(OH, F)の鉱物。六方晶系,空間群P63,格子定数a0.9629nm, c0.7059, 単位格子中2分子含む。光学二軸性の単斜晶系の多形(空間群P21,格子定数a0.95804nm, b0.95901, c0.69802, β120.079°)も存在。しばしばメタミクト状態。黄~褐色,柱状結晶。劈開なし,断口貝殻状,硬度5~5.5, 比重4.2~4.69。一軸性負,屈折率ω1.777, ε1.772。硝酸または塩酸に可溶。南グリーンランドでは,かすみ石閃長岩中に産する。比重が大きいためギリシア語のbrithos(重い物)から命名。希土類元素のなかでイットリウムを最も多く含むイットリウムブリソ石は,阿武隈石として記載。
執筆者:青木 義和・宮脇 律郎
参照項目:燐灰石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

