改訂新版 世界大百科事典 「ブルックリン区」の意味・わかりやすい解説
ブルックリン[区]
borough of Brooklyn
アメリカ合衆国ニューヨーク市の5自治区の一つ。面積約182km2。人口247万(2000)。ロング・アイランドの南西端に位置する。ブルックリン橋,マンハッタン橋,ウィリアムズバーグ橋,ブルックリン・バタリー・トンネルによってイースト川対岸のマンハッタンと結ばれ,ニューヨーク市の〈下宿屋Rooming House〉と呼ばれることもある。人口は5区のうち最も多い。また,スタテン島とはベラザノ・ナローズ橋が連絡する。ニューヨーク市の港湾機能および既製服などの製造業の面で重要。区の南端部には,大西洋に面して行楽地として有名なコニー・アイランドがある。地名は,1636年以降この地に移住したオランダ人が本国のユトレヒト近郊の町にちなんで命名したもの。1834年独立の市となったが,98年にニューヨーク市の自治区として編入された。
→ニューヨーク
執筆者:正井 泰夫
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