マンハッタン(読み)まんはったん(英語表記)Manhattan

翻訳|Manhattan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マンハッタン」の意味・わかりやすい解説

マンハッタン(アメリカ合衆国)
まんはったん
Manhattan

アメリカ合衆国ニューヨーク市の区。マンハッタン島に位置する。西のハドソン川と東のイーストリバーに挟まれた商業、経済、文化の一大中心地で、世界中の企業の多くが集積する。また、国連本部、証券取引所、コロンビア大学(1754創立)やニューヨーク大学(1831創立)などの教育施設、メトロポリタン美術館グッゲンハイム美術館ニューヨーク近代美術館MoMA)などの美術館のほか、クライスラー・ビル、エンパイア・ステート・ビル、ニューヨーク公共図書館などがあり、文化・娯楽施設を多く集めたリンカーンセンターロックフェラー・センターはとくに有名である。なお、世界貿易センター地区のツインタワー(110階、417メートルと415メートル)は、2001年9月アメリカ同時多発テロにより倒壊。跡地は「グラウンド・ゼロ」とよばれており、復興、再開発計画が進んでいる。地名インディアン集落名に由来し、「丘からなる島」の意である。

[作野和世]



マンハッタン(カクテル)
まんはったん
manhattan

ウイスキーベースにした世界的に有名なカクテルで、「カクテルの女王」とよばれる。甘口辛口処方が多いが、マテニー(マティーニ)同様アペタイザーカクテルとして用いられることが多い。

[原 昌道]

作り方

ウイスキー40ミリリットル、イタリアンベルモット20ミリリットル、アンゴスチュラビタース一滴を氷とともにステア(攪拌(かくはん))し、カクテルグラスに注ぎ、マラスキーノチェリーを添える。

[原 昌道]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンハッタン」の意味・わかりやすい解説

マンハッタン
Manhattan

アメリカ合衆国,ニューヨーク市の5区 (バラ) の1つ。ニューヨーク郡をなす。ハドソン川とイースト川に囲まれたマンハッタン島その他の島から成る。世界の商業,金融,文化の中心地で,市街は東西南北に走る道路で区切られ,ブロードウェーがこれと対角線をなして通っている。オランダ西インド会社が交易の拠点として開き,ニューアムステルダムと名づけたが,1664年にイギリス領となり,ニューヨークに改名された。 1825年のエリー運河の開通とともに急速に発展し,98年ニューヨーク市を構成する区となった。証券取引所のあるウォール街,エンパイア・ステート・ビルなどの商業中心地の摩天楼群,芸術家の集るグリニッチビレッジやソーホー地区,セントラルパーク,国連本部などのほか,メトロポリタン美術館リンカーン・センターコロンビア大学,その他の文化,教育施設が集中している。ニューヨーク市の象徴である自由の女神像はハドソン川河口のリバティ島にある。5区の中で最も人口密度が高い。面積 81km2。人口 148万 7536 (1990) 。

マンハッタン
Manhattan

アメリカ合衆国,カンザス州北東部,ビッグブルー川とカンザス川の合流点にある都市。 1855年に付近の集落の合併によって村となった。教育の中心でカンザス州立農業大学があり,また農産物の集散と加工が行われる。人口3万 7712 (1990) 。

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