ブローティガン(読み)ぶろーてぃがん(その他表記)Richard Brautigan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブローティガン」の意味・わかりやすい解説

ブローティガン
ぶろーてぃがん
Richard Brautigan
(1935―1984)

アメリカ詩人、小説家。ワシントン州タコマ市生まれ。生家が貧しく、大学にも行けず、さまざまな職業を転々としたが、1958年サンフランシスコに移住、ビート詩人たちの影響を受けて創作を始める。処女作は『ビッグ・サーの南軍将軍』(1964)で、作家としての地位を確立したのは『アメリカの鱒(ます)釣り』(1967)。その後『西瓜糖(すいかとう)の日々』(1968)、『愛のゆくえ』(1971)、『ホークライン家の怪物』(1974)、『鳥の神殿』(1975)、『ソンブレロ落下す』(1976)など文明社会との絶縁をテーマとした作品が多い。作風は実験的でファンタジーの魅力に満ちている。

[田中啓史]

『藤本和子訳『アメリカの鱒釣り』(1975・晶文社)』

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