プレボ(その他表記)prévôt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プレボ」の意味・わかりやすい解説

プレボ
prévôt

フランスの国王役人。流血裁判権を掌握し,王領の管理行政権を保有していた。プレボは富裕な平民のなかから選ばれたが,その地位権限は世襲されたため封建貴族のような独立的存在であった。しかし,次第に王領地におけるプレボの権限濫用による混乱が生じ,国王フィリップ2世の時代に,プレボの上に有給官僚バイイ (北部,東部) とセネシャル (南部西部) がおかれて裁判の審級制が始められ,国王裁判の初審裁判権者に変り,その独立性が打破されて世襲制から期限付きの請負制へと移行させられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む