日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロクルス」の意味・わかりやすい解説 プロクルスぷろくるすSempronius Proculus 1世紀中ごろのローマの法学者。彼の名は後代の法学者の引用から知られるだけである。著作として『書簡集』Epistulaeが伝えられるが、後世の法学者により相当部分改変されたものである。プロクルスは法学校の教師として活躍し、二大学派の一つプロクルス学派の頭目としてサビーヌス学派と対抗し、個々の法律問題の論争を通じて精緻(せいち)な古典法学をつくりあげるのに寄与した。両派の対立はその後約1世紀の間続いた。[佐藤篤士][参照項目] | サビーヌス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例