への字(読み)ヘノジ

デジタル大辞泉 「への字」の意味・読み・例文・類語

へ‐の‐じ【への字】

「へ」の字の形をしていること。「口をへの字にする」
《「お部屋様」の「へ」をとって符丁ふちょうのようにいった語》正妻のこと。→めの字2
「めの字から―になるとつけ上がり」〈柳多留二三

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精選版 日本国語大辞典 「への字」の意味・読み・例文・類語

へ‐の‐じ【への字】

〘名〙
① 「へ」という字の形をしていること。
狂歌吾吟我集(1649)九「たなびくをにじとはいかでいふやらんただ一筆のへの字とぞ見る」
② (「お部屋様」の「へ」をとって符丁のようにいった語) 正妻をいう。
※雑俳・柳多留‐二三(1789)「めの字からへの字に成るとつけ上り」

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