ヘミオラ(その他表記)hemiola

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘミオラ」の意味・わかりやすい解説

ヘミオラ
hemiola

音楽用語ギリシア語で「ヘミオリア」。「1.5」「1つと半」の意。中世ルネサンス理論では,(1) 3:2の振動数をもつ完全5度の音程をさし,(2) 定量記譜法において2つのセミブレビスの時価に3つのセミブレビスがあてられることを意味した。 (3) より広義に2拍子と3拍子の交替する効果。 G.ヘンデルカデンツや F.ショパン,R.シューマン,J.ブラームスらの作品にしばしば用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む