へん(読み)ヘン

デジタル大辞泉の解説

へん

[感]相手を見下したり、勝ち誇ったりする気持ちで発する声。「へん、どうだ、まいったか」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

へん

( 感 )
相手や相手の言うことを軽んずる気持ちを込めて発する語。 「 -、どんなもんだい」 「 -、何を言ってるんだい」

へん

( 助動 )
サ変動詞の打ち消しの形「せぬ」の転。関西地方での言い方。 「そこへは行かへん」 「何もあらへん(無イ)」 〔本来の強調表現、たとえば「行きはせぬ」という言い方が「行きはせん」「行きやへん」と変化する過程で強調の意がうすれ、さらに「行きゃへん」「行かへん」と変化するなかで「へん」が打ち消しの助動詞として析出された〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

へん

動〙
相手をあなどったり、不愉快に思ったりした時に発する語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「なアんのかのと、ヘン、よくいふもんさ」
② 誇り見せびらかすときに発する語。「へん、いいだろう」

へん

〘助動〙 (「する」の打消せん」の変化したもの。活用は、「◯・◯・へん・へん・◯・◯」) 打消の意を表わす。動詞連用形助詞「は」を伴ったものの変化した形に付く。
() ア段に変化したものに付く。「行かへん」「有らへん」など。
細雪(1943‐48)〈谷崎潤一郎〉下「その着物、蛍狩に着て行かへんのん」
(ロ) エ段に変化したものに付く。「行けへん」「有れへん」「為(せえ)へん」「来(けえ)へん」など。
※鱧の皮(1914)〈上司小剣〉二「一つぐらゐ殖やしたかて、何んでもあれへん」
(ハ) イ段の長音に変化したものに付く。「着(きい)へん」「来(きい)へん」「見(みい)へん」など。
[語誌](1)(イ)は「行きはせぬ(ん)」「行きゃせん」から「行きゃへん」になり、明治時代に「行かへん」になった。(ロ) の「行けへん」は、それが、さらに変化したもの。(イ) は京都に多く、(ロ)は大阪に多い。
(2)「せえへん」「けえへん」および(ハ)は、一音節の動詞の語尾が「は」と融合して長音化したもの。

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