ベイオネット(読み)ベイオネット(その他表記)bayonet

翻訳|bayonet

とっさの日本語便利帳 「ベイオネット」の解説

ベイオネット

バイヨンヌ(Bayonne)▼フランス南西部の河港都市。ローマ時代にはすでに重要な港として知られ、中世の時代には一時イングランドに領有されたものの、一四五一年にフランスが奪回した。一六~一七世紀には刃物類と武器の製造地として知られ、「ベイオネット(銃剣)」もこの地で発明された。本来「bayonet」は平らな短剣を意味したが、一八世紀になるとマスケット銃ライフル銃先端に取り付けることができる鋼鉄製の剣を意味するようになった。また、銃剣武装兵の兵力単位としても使われる。例えば第二次大戦時、ムッソリーニは「八〇〇万の兵力(eight million bayonets)がイタリアを守っている」と、しばしば豪語した。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android