ベラトルムアルカロイド

化学辞典 第2版 「ベラトルムアルカロイド」の解説

ベラトルムアルカロイド
ベラトルムアルカロイド
veratrum alkaloid

バイケイソウアルカロイドともいう.ユリ科Veratrumあるいはその近縁Zygadenus属,Fritallaria属より得られるC27-ステロイドアルカロイドで,数十種類が知られている.構造的には,ルビジェルビン(rubijervine)に代表されるジェルベラトルム(Jerveratrum)アルカロイドと,ベラトリジンに代表されるセベラトルム(Ceveratrum)アルカロイドに大別される.前者は1~4個のヒドロキシ基をもつ配糖体であるのに対し,後者は7~9個のヒドロキシ基をもつ遊離形で,酢酸,ベラトルム酸,アンゲリカ酸チグリン酸,2-メチル酪酸などがエステル結合しており,プロトベリンゲルミンなどがこれに属する.これらのアルカロイドのなかには,殺虫性や強力な血圧降下作用をもつものがあり,臨床的に用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む