化学辞典 第2版 「ゲルミン」の解説
ゲルミン
ゲルミン
germine
C27H43NO8(509.63).ユリ科バイケイソウVeratrum album,V.virideおよび近縁のZygadenus属の葉,根に含まれるゲルメリンC37H59NO11,ゲルミジンC34H53NO10などのエステルアルカロイドを加水分解して得るステロイドアルカロイド.融点221~223 ℃.+4.5°(95% エタノール).水,エタノールに可溶,エーテルに難溶.抗高血圧作用を示す.ゲルメリンとともにアメリカゴキブリなどの殺虫剤に使われる.アルカリによりプソイドゲルミン(3α-体)に異性化する.この関係は,ベラセビンとセビンの関係と同様である.[CAS 508-65-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報