ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベリツス」の意味・わかりやすい解説 ベリツスBerytus; Bērytos フェニキアの古代都市。現レバノンのベイルート。古くから交易地として栄え,ヘレニズム時代にはここの商人によってデロス島に富裕な植民地がつくられた。セレウコス朝シリアのアンチオコス4世の統治時代からギリシア語とフェニキア語で刻印された市の貨幣を発行。前 81年自由都市となり,前 16年頃ローマの植民地となって2個軍団がおかれ,領土は拡大した。ぶどう酒と麻布で名高く,3世紀以降はローマ法の学校があった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by