ベリツス(その他表記)Berytus; Bērytos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベリツス」の意味・わかりやすい解説

ベリツス
Berytus; Bērytos

フェニキア古代都市。現レバノンのベイルート。古くから交易地として栄え,ヘレニズム時代にはここの商人によってデロス島に富裕な植民地がつくられた。セレウコス朝シリアのアンチオコス4世の統治時代からギリシア語フェニキア語で刻印された市の貨幣を発行。前 81年自由都市となり,前 16年頃ローマの植民地となって2個軍団がおかれ,領土は拡大した。ぶどう酒麻布で名高く,3世紀以降はローマ法の学校があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む