ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベートシャン」の意味・わかりやすい解説 ベートシャンBet She'an 以前の名称はアラビア語でバイサーン Baysān。イスラエル北東部の町。ヨルダン地溝北部,ヨルダン川に近い海面下 120mの地に位置する。気候は乾燥し,夏の暑さはきびしい。古代からエジプトとシリア,メソポタミアを結ぶ通路上の町で,交易・戦略上の要衝であった。多くの支配者が交代したが,前 4000年頃の住居跡からビザンチン時代の遺跡までが発掘され,付近は考古学上も有名。観客席 5000というローマ式劇場跡も発見されている。ローマ帝国,ビザンチン帝国の治下ではパレスチナ最大の都市の一つにまでなった。 1922~48年はイギリス保護地区であった。イスラエル建国後は,農業,特に綿花生産の中心地。人口1万 3100 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by