ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨルダン川」の意味・わかりやすい解説
ヨルダン川
ヨルダンがわ
Jordan River
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翻訳|Jordan
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西アジアのヨルダン地溝帯を南流する内陸河川。アラビア語ではウルドゥン川、ヘブライ語ではヤルデン川という。シリア・レバノン国境沿いを走るアンティ・レバノン山脈の南端、ヘルモン山付近に、ハースバーニー川、バーニャース川などとして源を発し、イスラエルに入ってヨルダン川となり、南流していったんティベリアス湖(ガリラヤ湖)北端に流入する。その後ティベリアス湖南端から流出し、シリア・ヨルダンの国境をなす左岸の支流ヤルムーク川などをあわせ、イスラエル・ヨルダンの国境を蛇行しながら南流し、ヨルダン領内に入って最後は死海に流入して終わる。全長約350キロメートル。
ヨルダン川はイエス・キリストが洗礼を受けた川と伝えられるが、そのほか流域にはユダヤ教、キリスト教にゆかりの聖跡が多い。イスラエルはティベリアス湖からヨルダン川の水を南部のネゲブ地方へ導き、水道、工業、灌漑(かんがい)用水として利用し、ヨルダンは支流のヤルムーク川、ザルカ川から灌漑用水を取水している。国際河川であるため水資源の利用をめぐっては紛争も多い。
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