ペッファー(その他表記)Wilhelm Pfeffer

改訂新版 世界大百科事典 「ペッファー」の意味・わかりやすい解説

ペッファー
Wilhelm Pfeffer
生没年:1845-1920

ドイツの植物生理学者。グレーベンシュタインの薬種屋の息子として生まれる。家庭教師による教育,ギムナジウムでの教育を受けたのち薬剤師試験に合格ゲッティンゲン大学マールブルク大学化学薬学,植物学を修める。のち植物生理学者ザックスJ.von Sachsに師事ボンライプチヒ大学などで教育に従事浸透圧定量化屈性,走性,運動生理学,酵素化学など幅広い研究を行い,現代植物生理学の基礎を築く。日本の植物生理学にも大きな影響を与えた。現在,ペッファーの収集した文献資料約1万点が倉敷市にある岡山大学農芸生物研究所図書館に〈ペッファー文庫〉として所蔵されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android