ほしほし

精選版 日本国語大辞典 「ほしほし」の意味・読み・例文・類語

ほし‐ほし

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 目をしばたたくさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「目を、ほしほしとたたく如何。ほほせり、ほのせりの反」(出典:名語記(1275)九)
  3. 少しずつゆっくりと行なうさまを表わす語。ぼちぼち。ぽしぽし。
    1. [初出の実例]「語説と云は読誦と云に、読はほしほしと読む義なり。誦と云は高声にうちあけてそらによむ事ぞ」(出典:史記抄(1477)七)
  4. 静かでしんみりとしているさま、ひとり物思いにふけるさまなどを表わす語。ほちほち。ほしと。
    1. [初出の実例]「その僧がほしほしと銭をみてしばらくして僧が火ばしを以て故不得の三字を灰にかいてしばらくして云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)二一)
  5. 飯などが生煮えでしんのあるさまを表わす語。ほちほち。
    1. [初出の実例]「メシガ ホシメク」(出典:日葡辞書(1603‐04))

ほし‐ほし

  1. 〘 名詞 〙 煎豆(いりまめ)煎物(いりもの)をいう、女房詞
    1. [初出の実例]「二郎三郎にもたせ候ほしほしをくれ候べく候」(出典:御伽草子・猿の草子(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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