改訂新版 世界大百科事典 「ホシュン」の意味・わかりやすい解説 ホシュンKhoshun モンゴルの軍事組織,また行政組織の名。もともとは〈くちばし〉〈軍旗〉の意。15~16世紀ごろに軍団の単位として用いられるようになったが,それを構成する兵士の数は一定せず,1000人以下の場合も以上の場合もあった。17世紀モンゴルが清朝の支配下に入ると,モンゴルの各部族は行政組織としての〈旗(き)(ホシュン)〉に編成され,旗の長は一定の自治権を得た。現在では中国の内モンゴル自治区の行政単位として,盟の下に旗が置かれている。執筆者:森川 哲雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by