ホジェント州(読み)ホジェント(その他表記)Khudzhand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホジェント州」の意味・わかりやすい解説

ホジェント〔州〕
ホジェント
Khudzhand

タジキスタン北西部の州。州都ホジェント。北部はフェルガナ盆地西部を占め,北にクラミンスキー山脈があり,盆地を東から西へシルダリアが貫流する。南部にはトゥルケスタン山脈とゼラフシャン山脈が並行して東西に延び,その間をゼラフシャン川が流れ,ギッサール山脈が南境をなす。砂漠地帯に属すが,標高 1700m以上の山地はステップ地帯となる。住民の半数以上が農村人口で,大フェルガナ運河,北フェルガナ運河を利用して灌漑農業が発展し,ワタ,ブドウその他の果樹などが栽培される。養蚕も盛んである。また山地,砂漠で牧羊が行われる。鉱工業は石油,多金属鉱の採掘や繊維 (絹,綿,絨毯) ,食品 (缶詰,油脂) ,電機などの工業が主要部門で,ホジェント,ウラチュベを中心に立地している。交通は,ウズベキスタンサマルカンドとフェルガナを結ぶ東西方向の鉄道とハイウェー,首都ドゥシャンベとウズベキスタンの首都タシケントを結ぶ南北方向のハイウェーが中心である。面積2万 6100km2。人口 163万 5900 (1991推計) 。

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