ホズル
ほずる
H
ðr
北欧神話の神。オーディンの子。『エッダ』によると、ホズルの射たヤドリギの枝が災いの矢に変わり、兄バルドルを倒してしまう。一夜明けると、オーディンとリンドの間に生まれたバーリが戦いを挑んでホズルに復讐(ふくしゅう)するが、世界の終末ののちに新しい世界が誕生すると、ホズルはバルドルとともにふたたび新しい世界に戻る。スノッリによれば、ホズルは盲目の神で、ロキに手渡されたヤドリギを射たためにバルドルが倒れたことから、神々はロキに対して復讐するという話に変わっている。
[谷口幸男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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