ホトクロミック

化学辞典 第2版 「ホトクロミック」の解説

ホトクロミック
ホトクロミック
photochromics

ホトクロミズムを示す材料をいう.有機物材料としては,トリフェニルメタン系色素ロイコニトリル,スピロピラン類,アニル類,芳香族ニトロ化合物,芳香族ケトン類,チオインジゴ染料を各種高分子マトリックス中に溶解,または分散させて用いる.あるいは,これらホトクロミック材料を真空蒸着,または融解して平滑薄膜で用いる.無機物材料としては,ガラスマトリックス中にハロゲン化銀微結晶を分散したもの,金属不純物をドープしたチタン酸ストロンチウム,チタン酸カルシウム結晶,ソーダライトなどがある.サングラス,ガラスカーテンなどの光量制御用材料,印刷用写真版作製過程で繰り返して使用可能な感光材料として用いられるほか,光信号のメモリー材料,ディスプレイ材料,玩(がん)具などに用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む