旺文社世界史事典 三訂版 「ホネカー」の解説
ホネカー
Erich Honecker
旧東ドイツの政治家。社会主義統一党書記長・国家評議会議長(国家元首,在任1976〜89)
少年期にドイツ共産党に入党,ナチス政権時代には逮捕・入獄。戦後はソ連占領地区で活動,社会主義統一党(共産党)の創立以来中心的役割を果たし,1971年ウルブリヒトの後任として政権を握った。1980年代半ばからのソ連の改革に対しては批判的であった。1989年10月,体制改革や西ドイツへの出国を求める市民の動きが広がるにおよんで,危機打開のため要職を解任された。その3週間後にはベルリンの壁が開放され,東ドイツは一気に崩壊へ向かった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報