日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホンゲイ炭田」の意味・わかりやすい解説
ホンゲイ炭田
ほんげいたんでん
Hông Gai Coal Fields
Hongey Coal Fields
ベトナムのホンゲイ市北部にある石炭産地。総面積は約100平方キロメートル。良質な無煙炭を産し、フランス統治時代から生産を続けている。当炭田の石炭は古くからホンゲイ炭の名で世界に知られている。炭田は数種の断層系によって切られ、小さくブロック化した構造を呈する。炭田の南部には南北方向の波状褶曲(しゅうきょく)および単斜構造部があり、一方、東北部は北東―南西の褶曲構造からなっている。夾炭(きょうたん)層の厚さは450~1500メートルであり、稼行炭層数は2~12層。炭層の累計の厚さは34~82メートルである。単一炭層で56.6メートルの最大のものが報告されている。
[木下重教・樋口澄志]
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