普及版 字通 の解説
14画
[字訓] くらい・みだれる・まどう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ぼう)。〔説文〕四上に「目を(ひく)めてみるなり」とする。〔子、非十二子〕に「然」、また楚・宋玉〔楚辞、九弁、二〕に「中(こころ)亂して惑す」とあって、思い乱れることをいう。金文の〔毛公鼎〕に「鰥寡(くわんくわ)(孤独な老人)を(や)ましめん」とあって、をの意に用いる。
[訓義]
1. くらい、目がかすむ。
2. 心がくらい、みだれる、まどう、まよう、もだえる。
3. ふしめにみる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ミル
[語系]
・貿muは同声。をまた貿貿という。(冒)mu、mにも、くらい意がある。・・mong、miung、mngも同系の語で、乱して明らかでないことをいう。
[熟語]
儒▶・病▶・▶・迷▶・瞑▶・妄▶・悶▶・容▶・乱▶
[下接語]
眼・狂・眩・昏・昧・・悶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報