普及版 字通 の解説
18画
[字訓] のぞむ・せめる・あざむく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(望)(ぼう)。は気を望んで妖祥を知り、また呪的な方法で圧服を加えることをいう。その祝の辞をといったのであろう。〔説文〕三上に「責するなり」とあり、〔史記、衡山王賜伝〕「兄弟、禮のに相ひ責す」、〔史記、張耳陳余伝〕「(おも)はざりき、君の臣を(うら)むこと深きを」などのは、字の義、怨望することをいう。金文の〔献(けんき)〕に「十世まで(わす)れず」、〔師鼎(しさいてい)〕に「天子亦た上の(ほとく)を(わす)れず」のように、忘の意に用いており、それが字の初義であろう。
[訓義]
1. わすれる。
2. のぞむ、せめる。
3. あざむく、うらむ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アヒセム・セム
[下接語]
怨・寇・責
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報