日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボディビル」の意味・わかりやすい解説
ボディビル
ぼでぃびる
body building
バーベル、ダンベル、エキスパンダーなどの器具を用いて、いろいろな方法により、体を鍛錬し、健康なたくましい体をつくりあげること。ウェイトトレーニングが筋力の増強を目的としているのに対し、ボディビルは、筋肉の肥大による外観的な、形態的な美しさをつくりあげることをおもな目的としている。
その起源は、今日行われているウエイトリフティング(重量挙げ)と発祥をほぼ同じくする。日本では「力石(ちからいし)」などが起源をなすものと考えられる。創始者はドイツのオイゲン・サンドウEugen Sandow(1867―1925)で、彼は鉄亜鈴(てつあれい)体操を考案し、自ら実演し、世界各地を巡業して回ったといわれている。日本では大正の初期に柔道家たちの間で盛んに行われた。現在では一般の人々の間で健康、体力の保持増進のために行われ、とくに女子において、シェープアップの目的で盛んに行われるようになってきた。
[太田昌秀]