日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーベル」の意味・わかりやすい解説
バーベル
ばーべる
barbell
ウエイトリフティング(重量挙げ)、筋力トレーニング、ボディビルディングなどに用いられる鋼鉄製の器具。バー(鉄の心)とディスク(円盤)とカラー(留め金)の3部分からなる。バーは、ウエイトリフティングの場合、男子用が重量20キログラム、長さ2.2メートル、直径2.8センチメートル、女子用が重量15キログラム、長さ2.01メートル、直径2.5センチメートルの構造を有し、バーのグリップ部分の長さは1.31メートルと規定されている。ディスクは、一枚の重量が0.5キログラム、1キログラム、1.5キログラム、2キログラム、2.5キログラム、5キログラム、10キログラム、15キログラム、20キログラム、25キログラムの各種に規定されている。
しかしトレーニングに使用される場合には、シャフトやディスクも適当な長さや重量に決めて差し支えない。両端を同じ重量にするので、ディスクはそれぞれ偶数枚ずつ用意される。重量を正確に知ることができるので、スポーツマンの筋力負荷トレーニングなどにはきわめて効果的である。バーベルの小型のものにダンベルがある。
[太田昌秀]