デジタル大辞泉 「ボディースキャナー」の意味・読み・例文・類語 ボディー‐スキャナー(body scanner) 衣服の内側に不審物を隠し持っていないかを確認する装置。ミリ波・テラヘルツ波などの電磁波を身体に照射するアクティブタイプと、人体が発する電磁波を検知するパッシブタイプがあり、透過型X線や金属探知機では発見できない化学物質なども検知できる。各国の空港などで導入が進められている。フルボディースキャナー。→ミリ波パッシブ撮像装置 →後方散乱X線検査装置 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「ボディースキャナー」の解説 ボディースキャナー 航空機の乗客の衣服を透視して不審物の有無を調べる保安検査機。機器は箱形で、中に入った搭乗者の全身にミリ波と呼ばれる弱い電波を数秒あてる。服の中に爆発物や拳銃などの不審物を確認すると、モニター画面内の人の形をしたイラストに、その箇所が表示される。ミリ波による人体への影響はなく、データは1人ずつ検査が終わるたびに消去される。2009年に米航空機で起こった爆破テロ未遂事件以降、欧米を中心に導入が進んでいる。日本では10年に成田空港で試験運用されたものの導入には至らなかったが、その後、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロが相次いだことや20年の東京五輪開催を受けて、国が再度、導入を検討。15年に関西、羽田、成田の3空港で実施した試験運用を経て、16年度以降、全国の主要空港の国際線で導入される見通しとなっている。 (2016-1-13) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報