ボヤヌス器(読み)ボヤヌスき

百科事典マイペディア 「ボヤヌス器」の意味・わかりやすい解説

ボヤヌス器【ボヤヌスき】

軟体動物二枚貝類の排出器官囲心腔と後閉殻筋との間の背面正中線上に1対ある。囲心腔内に腎口があり,腺状部,管状部を経て外套(がいとう)腔に開口する。体液浸透調節がおもな機能。また囲心腔壁にある囲心腺によって囲心腔内に分泌された老廃物排出も行う。

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世界大百科事典(旧版)内のボヤヌス器の言及

【排出】より

…広い塩分濃度に適応できるゴカイ(多毛類)では複雑に曲がった長い腎管が発達しているほか,多くの種では腎管の先端は閉じ,原腎管の炎細胞に似た有管細胞をもつものが多い。 軟体動物のうち,二枚貝や巻貝では,ボヤヌス器Bojanus’ organと呼ばれているのが腎管で,囲心腔に漏斗で開口し外部へは外套(がいとう)腔に開口する。イカ,タコの類では1~2対の腎囊をもち,やはり囲心腔と連絡している。…

※「ボヤヌス器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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