20世紀西洋人名事典 「ボリスクリストフ」の解説
ボリス クリストフ
Boris Christoff
1918.5.18 - 1993.6.28
ブルガリアのバス歌手。
フローヴディフ生まれ。
別名Boris Kirilov Khristov。
法律を学んだ後、ミラノおよびザルツブルクのモーツァルテイムで声楽を学ぶ。1964年ローマでデビューする。スカラ座などでムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」のピーメンやボリスを歌い名声を得る。ロシアオペラの役柄、ロシア歌曲を得意とし、ほかにベルディ作品の歌唱にも優れる。繊細さと柔軟性に富んだ声、演技に対する鋭い感覚には定評がある。録音に、ボリス・ゴドゥノフ、フィエスコなどがある。’64年病気で一時引退するがカムバック、ますます円熟した演唱で活躍した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報