ボルティモア歯科医学校(読み)ぼるてぃもあしかいがっこう(その他表記)Baltimore College of Dental School

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボルティモア歯科医学校」の意味・わかりやすい解説

ボルティモア歯科医学校
ぼるてぃもあしかいがっこう
Baltimore College of Dental School

世界で初めての歯科医学教育機関。1839年に創立され、40年2月1日にアメリカ合衆国メリーランド州からその設立が認可された。この歯科医学校の設立と発展に寄与した指導者はハイデンHorace H. HaydenとハリスChapin A. Harrisで、2人ともボルティモアで開業していた歯科医であり、メリーランド大学で歯科医学の講義をしていた。2人はメリーランド大学に歯科医学の講座を開設するように提案したが拒否された。そこで歯科専門医に必要な学問と技術を教えるための独立した教育機関を設立することを立案し開校したのであった。教授はハイデンとハリスのほかに、ボンドThomas E. BondとバクスレーH. Willis Baxleyの4人であった。1年の授業日数は4か月以上と定められ、卒業生には名誉を表彰するDoctor of Dental Surgery(D・D・S)の称号が与えられた。この称号は若干の例外を除いてアメリカの歯科医学校卒業生を表示するものとなり、今日広く用いられている。

 この歯科医学校は現在では、The University of Marryland Dental Schoolとして発展している。

[本間邦則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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