ボーダーカントリー(その他表記)Border Country

改訂新版 世界大百科事典 「ボーダーカントリー」の意味・わかりやすい解説

ボーダー・カントリー
Border Country

イギリスの,イングランドスコットランドとの国境地帯,西はソルウェー湾から東はトウィード川が北海に注ぐあたりまでの160kmにおよぶ広大な地域をいう。単に〈ボーダーThe Border〉とも呼ばれる。11世紀から15世紀にかけて,互いに侵略をくり返し,はげしい戦火を交えた。美しい丘や川,湖や谷に廃墟の教会や城がのこるこの地域で,戦いにまつわる悲喜劇が,多くのバラッドや他の詩歌に語りつがれてきた。なかでも,こうした口伝のバラッドに自作詩を加えたW.スコットの《スコットランド辺境の吟遊詩》(1802-03)は有名である。そのほか作者不詳だが,恋人を兄に殺された愛の悲劇《ヤロー岸辺》など,素朴で哀調をおびた民衆バラッドが辺境にのこり,いまなお,多くの人々に愛誦されている。バラッドではないが,ワーズワースの《辺境の人》(1795-96作)も,この地方にちなむ哀詩のひとつである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松浦

新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...

五月晴れの用語解説を読む