ボート語(読み)ボートご(英語表記)Votic

改訂新版 世界大百科事典 「ボート語」の意味・わかりやすい解説

ボート語 (ボートご)
Votic

ウラル語族フィン・ウゴル語派の中でバルト・フィン諸語に属する言語エストニア共和国の北東側で話されている。この言語は第2次大戦でほとんど死滅し,話者は現在20人足らずである。10の母音母音調和に支配されている。例:koto-ssa〈家から〉,tšülä-ssä〈村から〉。名詞は14格に変化する。エストニアの言語学者アリステP.Aristeの文法書がある。文例:tüttö лиge‿eв kirjā.〈少女が・読む・本を〉(лは軟口蓋化したl[]でe‿は後舌のe)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ボート語」の意味・わかりやすい解説

ボート語【ボートご】

フィン・ウゴル語派の一派フィン語派に属するバルト・フィン諸語(フィン語)の言語。Votic。エストニア語フィンランド語などに最も近い。レニングラード州西部で話されていたが,現在は話し手が20名以下といわれ,ほとんど消滅状態

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android