日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポベドノースツェフ」の意味・わかりやすい解説
ポベドノースツェフ
ぽべどのーすつぇふ
Константин Петрович Победоносцев/Konstantin Petrovich Pobedonostsev
(1827―1907)
ロシアの政治家。モスクワ大学の教授の子に生まれ、自らも1860~65年同大学の法律学の教授を務めた。68年より元老院議員、72年より国家評議会議員、1880~1905年宗務院長。皇太子時代のアレクサンドル3世とニコライ2世の傅育(ふいく)の任にあたり、未来の皇帝に大きな影響を与えた。彼はロシアの特異な地理と歴史から国家と教会の一体化の必要を唱え、西ヨーロッパの文化やブルジョア的改革を排斥した。
[外川継男]