ポンティーノ原(読み)ぽんてぃーのげん(その他表記)Agro Pontino

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポンティーノ原」の意味・わかりやすい解説

ポンティーノ原
ぽんてぃーのげん
Agro Pontino

イタリア中部、ラツィオ州南部にある平野。かつてはマラリア猛威を振るう湿地帯であったが、ファシズム体制下の1926~39年に総合開発が実施され、大規模な干拓と並行して運河道路農家などの建設が行われた。またその間ラティーナをはじめとするいくつかの都市集落もつくられ、その結果豊かな農業地帯へと転身した。そのうえ60年代以降は工業活動も活発に展開されるようになった。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android