日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポンティーノ原」の意味・わかりやすい解説 ポンティーノ原ぽんてぃーのげんAgro Pontino イタリア中部、ラツィオ州南部にある平野。かつてはマラリアが猛威を振るう湿地帯であったが、ファシズム体制下の1926~39年に総合開発が実施され、大規模な干拓と並行して運河、道路、農家などの建設が行われた。またその間ラティーナをはじめとするいくつかの都市や集落もつくられ、その結果豊かな農業地帯へと転身した。そのうえ60年代以降は工業活動も活発に展開されるようになった。[堺 憲一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例