ポンプ採油(読み)ポンプさいゆ(その他表記)pump oil-production method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンプ採油」の意味・わかりやすい解説

ポンプ採油
ポンプさいゆ
pump oil-production method

自噴が停止した採油井または自噴できない油井の坑底近くにポンプを降下して,坑底に油層から流れ込んでくる油を汲上げる方法。自噴できる坑井では,坑底の圧力がその深度に油の比重を掛けたものより大きいので,その圧力により油を押上げることができる。ポンプ採油に使用されるポンプとしては,坑底近くに下げたポンプを地表からロッドを介して機械的に動かすものや,電気ケーブルを介して地下モータを駆動させるものなどがある。

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世界大百科事典(旧版)内のポンプ採油の言及

【採油】より

…人工採油法とは,油層の圧力が低下すると,原油を坑底から地表へ押し上げるのが困難になり,生産量が低下したり停止したりするので,この場合,人工的に坑底の原油をくみ上げることにより,生産量を増加させる方法をいう。人工採油法はガスリフト採油とポンプ採油に大別される。前者は,圧縮ガスを坑底に送り込み,坑底にたまった原油と混合した状態で坑井内を上昇させ,この間のガスの膨張エネルギーにより原油をくみ上げる方法である。…

※「ポンプ採油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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