自噴(読み)ジフン

デジタル大辞泉 「自噴」の意味・読み・例文・類語

じ‐ふん【自噴】

[名](スル)石油温泉などが自然に地下から噴き出ること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「自噴」の意味・読み・例文・類語

じ‐ふん【自噴】

  1. 〘 名詞 〙 温泉や石油などが地下から自然にふきでること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「自噴」の意味・わかりやすい解説

自噴【じふん】

油層地下水層に井戸を掘ったとき高圧状態で存在する石油・ガスや地下水が噴出する現象。これによる採油を自噴採油という。地下水の場合は不透水層を掘り抜いた井戸で自噴がみられ自噴井と呼ばれる。採油や採水を続け層内圧力が低下すると間欠自噴となり,やがて自噴は止まる。向斜,単斜などの地質構造からなる地域に多い。
→関連項目井戸被圧地下水

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自噴」の意味・わかりやすい解説

自噴
じふん

自力でガスや油,水を噴出する状態をいう。これは貯留層内にガスや油を噴出させるだけのエネルギーを保有しているからである。この自噴圧は一般に油層圧のほうが坑井内の油柱圧より高いために生じるもので,坑底圧が採油の進展に伴って低下して自噴しなくなれば,ポンプを利用するとか,油層内の圧力を人工的に高めて油を採取する方法がとられる。 (→3次回収法 , 2次回収法 , ポンプ採油 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android