ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイクロソーム」の意味・わかりやすい解説 マイクロソームmicrosome 動物組織のホモジネートを遠心分離して得られる,直径が 50~150nmの電子顕微鏡的な小顆粒。ミクロソームともいう。1944年,アメリカ合衆国の細胞学者アルベール・クロードが命名した。古くは生きた細胞質に浮遊する微小な分散相を総称してマイクロソームと呼んだ。細胞基質の 15~20%を占め,リボ核酸 RNAと脂質 (その 3分の2はリン脂質) に富み,種々の酵素を含むことが知られた。しかし,これは生きた原形質の正常な構造ではなく,細胞内に小胞状ないし管状に広がった小胞体が切断して生じた破片の集塊である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by