日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイナルディ」の意味・わかりやすい解説 マイナルディまいなるでぃEnrico Mainardi(1897―1976) イタリアのチェロ奏者、作曲家。生地ミラノの音楽院で学んだあと、ベルリンでフーゴー・ベッカーに師事。一時ベルリン国立歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めたこともあるが、おもに独奏と室内楽で国際的に活躍、とくにE・フィッシャー(ピアノ)、クーレンカンプ(バイオリン)と組んだピアノ三重奏で知られた。1958年(昭和33)に来日、甘美な音色で聞き手を魅了した。他方、教育活動に力を入れ、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院をはじめ、ベルリン、ザルツブルクで後進の指導にあたった。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例