マガリバナ(読み)マガリバナ(その他表記)Iberis amara; rocket candytuft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マガリバナ」の意味・わかりやすい解説

マガリバナ(歪り花)
マガリバナ
Iberis amara; rocket candytuft

アブラナ科一年草。地中海地方の原産で,明治初期に観賞用として渡来し花壇鉢植として普及した。茎は直立し,高さは 15~30cmで稜がある。葉は無柄で互生し,長いへら形で先は鈍頭,縁には不規則なあらい鋸歯がある。6~8月に,茎の頂部に総状花序をなし,紫紅色や白色十字花を密生する。4片の花弁内側の2片が小さく,外側の2片は大きい。和名のマガリバナはこのことに由来するが,最近はあまり使われず,英名キャンディタフトと呼ばれることが多い。短角果は扁平で円形,先は2裂してとがる。

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世界大百科事典(旧版)内のマガリバナの言及

【イベリス】より

…花壇や鉢植えには次の種類が栽培される。イベリス・アマラ(和名マガリバナ)I.amara L.は花は白色で芳香があり,はじめ散房状に咲くが後に総状となる。秋まき一年草として高性種と矮性種がある。…

※「マガリバナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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