精選版 日本国語大辞典 「まくまく」の意味・読み・例文・類語
まく‐まく
まくまくの補助注記
用例の原文「麻久麻久」を「麻尓麻尓」の誤写とする説もあるが、例歌の作者大伴家持の誤用による語と考えられている。すなわち、「万葉‐三二七二」の「天雲の 行莫々(ゆくらゆくらに) 蘆垣の 思ひ乱れて」の「行莫々(ゆくらゆくらに)」を「行きのまくまく」と誤読した家持が「行きのまにまに」と同意と考えたことによるという。
まく‐まく
- 〘 副詞 〙 暗いさま、目がくらむさま。
- [初出の実例]「まくまく くらきを云に膜々(マクマク)か」(出典:志不可起(1727))