まさかに(読み)マサカニ

デジタル大辞泉 「まさかに」の意味・読み・例文・類語

まさか‐に

[副]
まさか1㋑」に同じ。
「―それはできなかった」〈志賀暗夜行路
まさか2」に同じ。
借金を踏んじゃ善くない位の事は―心得ています」〈漱石・彼岸過迄〉

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精選版 日本国語大辞典 「まさかに」の意味・読み・例文・類語

まさか に

  1. (イ) ( 打消表現に用いる場合 ) いくらなんでも。どうあっても。まさか。
    1. [初出の実例]「夜着蒲団も借て置たから、まさかに風邪もひかせなひ」(出典:人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)
  2. (ロ) ( 肯定表現に用いる場合 ) まさしく。本当に。まさか。
    1. [初出の実例]「まさかに艷(やさ)しい気質のお前だから」(出典人情本・英対暖語(1838)二)
    2. 「借金を踏んぢゃ善くない位の事はまさかに心得てゐます」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉風呂の後)

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