まする(読み)マスル

デジタル大辞泉の解説

丁寧の助動詞「ます」の古い終止・連体形。「振り返ってみまするに、数々の山を乗り越えてまいりました」
「其奴(そやつ)を逃しまするなと声かけられておどろく藤兵衛」〈人・梅児誉美・四〉
[補説]現代語では、仮定形「ますれ」とともにその使用は限られ、形式ばった堅苦しい表現に用いられるだけである。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘助動〙 「まらする」「まいする」から「ます」に変化する中間の形。現代語では、仮定形「ますれ」とともに、改まった、文語的ないい方として、終止形・連体形に用いることがある。
※虎明本狂言・鼻取相撲(室町末‐近世初)「国本を出まするからは」

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