日本大百科全書(ニッポニカ) 「マツテン」の意味・わかりやすい解説 マツテンまつてんpine marten[学] Martes martes 哺乳(ほにゅう)綱食肉目イタチ科の動物。西ヨーロッパからシベリア西部、トルコ、イランなどにいるテンで、体長48~53センチメートル、尾長23~28センチメートル。毛色は黒褐色であるが、のどは黄色い。森林にすみ、雑食性。木登りが巧みで、樹上のリスや小鳥もとらえる。交尾は7月で、妊娠遅延があり、出産は3~4月、1産2~4子。毛皮は高級で、20世紀初めは年間20万枚近くも取引された。しかし乱獲の結果、マツテンが姿を消した地域も多い。[朝日 稔][参照項目] | テン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例